OneDriveは、Office365が付いてDropboxと同じくらいの料金なので、Dropbox更新を期に、DropboxからOneDriveに乗り換えようかと思い、しばらくOneDriveを使ってみた感想です。
下記のような事情で、正確には OneDrive for Business を使ってみた感想になります。
テスト環境
Dropboxで使っていたフォルダの一部を、OneDriveにコピーして試しました。
30GB、50万ファイルほどです。
「PC_UP」のOneDriveにフォルダをコピーして、OneDriveにフォルダをアップし、「PC_DOWN」と「iPhone」へ同期しました。
セットアップ時間
「PC_UP」からクラウドのOneDriveへのアップは半日くらい。
クラウドのOneDriveから「PC_DOWN」と「iPhone」への同期が半日くらい。
2日あれば、アップと同期が完了しました。
Dropboxも、新しく追加したPCへの同期は結構時間がかかっていたので、まぁこんなものかなと思います。
問題点
アップできないファイルがある
MacのZipを解凍した時にできる、「_MACOSX」フォルダにあるファイルのいくつかが、ファイル名の問題でアップできませんでした。
元々文字化けしたようなファイル名で、重要ファイルでないので問題ないのですが、Dropboxではアップできるので、アップできないファイルがあるというのは、ちょっと気持ちのいいものではないです。
身に覚えのない競合ファイルが発生する
「PC_DOWN」は、何もない状態からOneDriveに接続して、ダウンロードしか行っていないのですが、競合ファイルがいくつかできていました。
実は昔、OneDriveが出たころに一度試したことがあるのですが、競合エラーが発生してアップできないことが頻発しました。
今回は、「PC_DOWN」からのアップ作業はしていないので未確認ですが、ダウンロードの時点で競合が発生しているので、アップを行うようになると、結構起こりそうな気がします。
同期が遅い
同期が落ち着いた最新の状態で、「PC_UP」から、数百KBのファイル・フォルダを数個、アップ・更新・リネーム・削除してみました。
変更するとOneDriveアプリがすぐに検知して、更新箇所を特定しようとするのですが、それに3~5分かかり、その後やっとクラウドのOneDriveへのアップを始めます。
そして、クラウドから「PC_DOWN」への反映は、アップ完了から更に3~5分かかりました。
つまり、更新の他の端末への反映は10分ほどかかりました。
Dropboxだと、変更から数秒でクラウドへのアップは完了していて、1分以内には他のPCへの同期も完了しているので、この遅さは辛いです。
iPhoneアプリの同期が不安定
同期がうまくいくファイル・フォルダが、あったり・なかったりで、iPhoneアプリが使い物になりませんでした。
Webでの削除がうまくいかない
OneDriveのWebで、大量のファイルを一度に削除しようとすると、エラーで削除できませんでした。
削除するファイルを小分けにして削除するとうまくいくのですが、各小分けの削除に数分かかります。
結論
「遅い」かつ「不安定」で、ちゃんとアップされて、他の端末へ同期されているか常に不安です。
個人的にはDropboxを、「ローカルのワーキングディレクトリを端末間で同期させるツール」として使っていたのですが、 OneDriveは、そのような、細かい雑多なファイルをすばやく同期させる用途には向いていないのかなぁと感じました。
Googleドライブ同様、Webでのストレージ共有がメインで、おまけとして、ローカルのストレージにマウントできる機能が付いているといった印象です。
同じクラウドストレージでも、その特性は随分違うんですね。
自分の用途にはDropboxが合ってるようで、大人しく課金更新することにしました。