PCからESP8266にプログラムを書き込む方法についてのメモ書きです。
解説
自分向けのメモ書きなのですが、ざっくりと解説します。
- ESP8266とは、WiFi通信機能をそなえたマイコンです。
- PCでプログラムを作成し、それをESP8266に転送してプログラムを書き込みます。
- この記事は、PCとESP8266を接続する際の回路、使用ソフトの設定に関するメモ書きです。
- ESP8266にはシリアル通信でプログラムを書き込みます。
- PCのUSBに、USBシリアル変換モジュールを接続し、USBシリアル変換モジュールのシリアル通信線をESP8266に接続します。
- USBの電圧は5Vで、USBシリアル変換モジュールも5Vで動作しますが、ESP8266は3.3Vで動作します。
- USBシリアル変換モジュールは、秋月電子のFT231X USBシリアル変換モジュールを使用した場合です。
- USBシリアル変換モジュールのデバイスドライバーはhttp://www.ftdichip.com/からダウンロードします。
- 使用するUSBシリアル変換モジュール(FT231X)は、3.3V出力端子をそなえており、それをESP8266の電源とします。
- プログラムの作成と書き込みは、ArduinoのIDEを使って行います。
回路作成方法
ESP8266
ピン用途名 | 接続先 |
---|---|
3.3V | USBシリアル変換モジュールの3.3V |
EN | 10k抵抗でプルUP |
GPIO15 | 10k抵抗でプルDOWN |
GPIO2 | 10k抵抗でプルUP |
GPIO0 | 10k抵抗でプルUP + タクトスイッチ(PGM)はさんでGND |
RXD | USBシリアル変換モジュールのTXD |
TXD | USBシリアル変換モジュールのRXD |
RST | タクトスイッチ(RES)はさんでGND |
GND全て |
GND |
シリアル変換モジュール
ピン用途名 | 接続先 |
---|---|
3.3V | USBシリアル変換モジュールの3.3V |
回路図
Arduino IDE設定
- [ファイル]-[環境設定]-[追加のボードマネージャーのURL]に「http://arduino.esp8266.com/versions/2.4.2/package_esp8266com_index.json」を追加。複数ある場合はカンマで区切る
- [ツール]-[ボード]-[ボードマネージャ]の検索に「ESP8266」と入れ、「ESP8266」を選択して「インストール」を押す
- [ツール]-[ボード]-[Generic ESP8266 Module]を選択
プログラム転送方法(転送モードにする方法)
- スイッチPGM・RESの両方を押しっぱなしにする
- RES→PGMの順にスイッチを離す
- ESP8266が転送モードになるのでPCからプログラムを転送する
プログラム転送
- USBシリアル変換モジュールをPCにつなぐ
- Arduino IDEを立ち上げる
- [ツール]-[シリアルポート]-[<USBシリアル変換モジュールのCOM>]
- ESP8266を転送モードにする
- 「矢印ボタン」を押してコンパイル&転送
実際に使う時の回路
上記の書き込み用の回路ではESP8266の動作が不安定なので、書き込み後実際に使う時は、「EN」に抵抗とコンデンサを接続して安定化させた方がいいです。
詳細は下記記事を参照してください。 www.kwbtblog.com